展示会で使った立体キャプションボードの作り方
美術館や展示会で作品を展示する時に、タイトルや作家名を記載するプレートをキャプションといいます。
昨年の「チャリティーギャラリー展」に参加したときに、厚みのある立体的なキャプションを使われていて、とても素敵だったので、今回見よう見まねで自作してみました。
展示会のときに作り方を聞かれたので、紹介しますね!
キャプションボードの材料
キャプションボードの材料は
●スチレンボード(100均)
●ラベルシール
の2つだけです。
1つ当たり10円もかからず簡単に作れます^^
スチレンボード
スチレンボードとは発泡スチロールでできた板の一種です。よく見る発泡スチロールよりも目が細かく、丈夫で加工しやすいのが特徴です。
今回はキャプションを立体にするのに使いました。
ダイソーで大きなボードが100円で売っていたのでそれをカットして使いました。ダイソーでは「カラーボード」という名前だったかも。
色・厚さ・大きさの違ういろいろな種類のスチレンボードがありますが、今回は厚さ1cmの白いスチレンボードを使いました。
大きさはA4以上ならどんなサイズでもOKです。
ラベルシール
ラベルシールとは、プリンターで使える片面がシールになった紙です。
こういうの↓
パソコンで作った「タイトル&作家名」を印刷して、スチレンボードに貼るのに使いました。
普通のコピー用紙を糊付けするよりも、しわになりにくくておすすめです!
ラベルシールはカットされているタイプもありますが、今回はボードに貼ってから自由なサイズで切りたかったのでノーカットのものを選びました。
キャプションボードの作り方
1.パソコンでキャプションを作ります
キャプションに記載する内容を考え、Wordなどで作ります。
内容は、タイトル・作家名・作品紹介・画材・サイズ・(販売するときは価格)などが一般的です。
記載する内容によって、キャプションのサイズを考えましょう。
今回はタイトルと作家名だけだったので、A4サイズ1枚に12個のキャプションを作りました。
<A4サイズ1枚に12個作った例>
薄い灰色で枠取りしておくと、後でカットするときに便利です☆
2.印刷してボードに貼る
プリンターでラベルシールに印刷して、スチレンボードに貼り付けます。
しわにならないように慎重に。。。
3.ボードをカットします
キャプションの枠線にそって、ボードをカットしていきます。このとき大きめのカッターナイフがあると切りやすいです。
厚みがかるので少し切りにくいですが、できるだけまっすぐに切りましょう。
思い切りよくスーっと切ったほうが、縁がまっすぐになってキレイになります。
すべてカットできたら完成です。
キャプションボードの展示の仕方
このキャプションは厚みがあるので、画鋲では展示できません。
両面テープを使うと壁を傷めてしまうので、会場の方と相談してベストな貼り方を考えましょう。
春の展示会ではこちらの「ひっつき虫」を使いました。
貼り付け専門の練り消しみたいな道具で、どこにでもよくくっつし、安いし、何回でも使えて便利です^^
壁を傷めることは少ないですが、壁質によっては使えないので、使用の際は必ず会場の方に確認しましょう。
今回の会場でも、マスキングテープの使用はNGでしたが、ひっつき虫ならOKでした。
まめつぶくらいの大きさにちぎって、キャプションの裏にくっつけて壁に貼り付けました。
作品と揃えて展示するときれいに見えます。
まとめ
今までは、画用紙でキャプションを作っていましたが、今回初めてスチレンボードで作りました。
キャプションが立体的になることで、作品に重厚感が出て、会場の雰囲気も高まったように思います。
簡単に作れるので、参考にしていただければと思います。
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