画材と色の選び方
見せなくてもいい。描かなくてもいい。
ふだん絵を描いていないと、絵を描くのにも…緊張しますよね。
絵を描くときの緊張の多くは、「ヘタな絵を人に見られたくない」という恥ずかしさからきています。だけど、大丈夫です!アートセラピーでは、うまく描く必要なんてありません。
子どもの絵を見てみてください。けっして「うまい」とは言えない。しかし子ども達は、とても楽しそうに絵を描いているじゃありませんか。その時に描きたいものを描く。どんな絵にも、あなたの「あじ」が出ています。アートセラピーではここがポイントです。
それでも恥ずかしいなら?それなら人に見せなければいいんです。部屋でコッソリ楽しみましょう。もっと言えば、描きたくなければ描かなくてもいい。アートセラピーは、人のためではなく、自分のためのものです。
アートセラピーは特別なものではありません。アートを気軽に楽しむことが一番大切。アートって本当はとても身近な存在なんです。描いていて気持ちがよければいい。上手に描くのは、あとまわし…。
絵が描きやすくなる裏ワザ
初めからいきなり、真っ白い紙に向かい「さぁ、描くぞっ」と思っても、なかなかペンが進みません。そんな時に、良い方法があります。
紙のフチに1cm~2cmくらいの余白をあけて、一周、縁取りをしましょう。ど真っ白な紙に窓枠を描くような感じです。するとアラ不思議。とても描きやすくなります。
自由に絵を描くときも、ある程度の枠組みが決まっていないと描きにくいものです。真っ白の紙は、自由度が高すぎて、どこから手をつけていいかわからなくなりがちです。
そこで、周囲に枠組みを描くことにより、そこに1つに世界(舞台)をつくります。ある程度のルールを設けることにより、安心して描き始めることができるのです。
これは「枠組み法」という、カウンセリングの現場でも用いられる方法です。
これをもっと描きやすくしたものがぬり絵です。枠組みどころか線が完全に決まっているのでとても始めやすく、導入に適しています。
画材と色の選び方
絵を描くときは、使いやすい画材を選びましょう
ゆっくり時間がとれるなら水彩や油絵。
すきまの時間で楽しむなら、気軽に使える色えんぴつ。
ストレスを発散したり、子どもと遊びたいなら、クレヨン。
感触を楽しむなら、粘土やパステル。
他にも、クーピーやクレパスなどもおすすめです。クレパスは、クレヨンの定着性とパステルの色のよさを合わせもち、安価で、手が汚れない、とても使いやすい画材です。
絵を描くときは、好きな色を選べるようにしましょう
画材を買うときは少なくとも10色以上のものを選んでください。できれば30色以上のものを用意しましょう。画材の色が多いということは、それだけあなたの気持ちを表現できるということです。
画材は使い終わったら、色のグラデーションになるように整理しておきましょう。見た目の美しさに、創造力が刺激されます。
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