HTPテスト(家-木-人物画テスト)

HTPテストとは

HTPテストとは、アメリカのBuck,J.K.(バック)が考案した、3枚の画用紙にそれぞれ「家・木・人」の絵を描くことでクライエントの人格や心的状態を把握する描画テストです。

家(House)、木(Tree)、人(Peason)の頭文字をとってHTPテストと呼ばれます。

家と木と人の絵

Buckによると「家と木と人」の絵が選ばれた理由は、幼い子どもにも親しみがあり、あらゆる年齢層の人が喜んで描ける絵であり、他の絵と比べて素直で自由な言語表現ができるきっかけになりやすいからです。

HTPテストでわかること

HTPテストは、クライエントの感受性・成熟度・柔軟性・効率性・パーソナリティの統合度・パーソナリティと環境との相互作用などを把握するのに有効です。

特に、家の絵は「家族との関係性と家族の捉え方」、木の絵は「葛藤や抑圧された感情といった個人のかかえる問題」、人の絵は「対人関係の持ち方や防衛の仕方」が投影されやすいと考えられています。

HTPテストのやり方

HTPテストに必要な道具

・B5またはA4サイズの画用紙3枚
・鉛筆
・消しゴム

画用紙は、家の絵は横向き、木の絵は縦向き、人の絵は縦向きで渡します。

HTPテストの解釈:読み解き

全体的評価
形式分析
内容分析

HTPテストの発展形

・色彩HTP法:家・木・人を描いた後、色をつける
・HTPPテスト:4枚の画用紙に、家・木・男性・女性を描く
・SHTPテスト:1枚の画用紙に、家・木・人を描く

参考文献・おすすめの本

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高橋依子、牧瀬英幹/描画療法のさまざまな実践について、章ごとに1つずつ徹底解説。適応の見極め、導入の手順、描画の解釈などの基本的な進め方、細かい工夫や注意点などを、事例をあげながら具体的・実践的に説明する。