パステルアートの描き方
パステルアートではパステルを粉にして指やコットンで描いていきますが、パステルアートの種類によって描き方はまったく異なります。
ここでは私が普段描いているパステルシャインアートの描き方を紹介します。
ここで使っている画材はパステルアートの画材&道具で詳しく紹介しています。
画用紙に枠をつくる
はじめに画用紙に正方形の枠をつくりパステルアートを描くためのキャンバスを用意します。
私はこちらのサンフラワーM画という画用紙をよく使います。
表面に少しデコボコのある画用紙で、パステルをぬるだけで自然な質感を表現することができます。
15cm四方の枠を書く
画用紙に鉛筆で15cm四方の正方形の枠を書きます。
15cm四方の型紙を作っておくと楽です。下の写真は画用紙の中央に灰色の型紙をのせたところです。
枠の内側にセロハンテープを貼る
枠線の内側に15mm幅のセロハンテープを貼ります。
このサイズはパステルシャインアートで考案されたメソッドの1つです。
誰でも無理なく描きはじめることができる基本のサイズになっています。
パステルを粉にする
パステルアートではハードパステルをよく使います。
ソフトパステルよりも扱いやすく、削って粉にすることで簡単に素敵な絵が描けます。
パステルはヌーベル社のカレーパステル 48色セットがおすすめです。
パステル教室の多くでこちらのセットが使われているので、今後習いに行くことがあっても使うことができます。
パレット上にパステルを削る
別の紙を用意してパステルを削っていきます。どこでも手に入るA4のコピー用紙をパレットとして使います。
パステルを削る道具はぼかし網 がおすすめです。
ぼかし網がなければカッターナイフやコインでも削れます。
パステルをコットンになじませる
コットンをたたむ
パステルシャインアートでは、コットンを筆の代わりに使って描いていきます。コットンは100円ショップなどで購入できます。
コットンを2~3回折り、ギュッとつまんで、山になった部分を使います。
色を変えるときはコットンの折り目を変えましょう。
パステルの粉をのばす
パステルの粉をコットンになじませるように、パレット上でパステルの粉をのばしていきます。
コツは粉をコットンにしっかりとなじませることです。
なじみがあまいと、描くときに粉だらけになってしまいます。
キャンバスに描く
色を伸ばすように描く
パステルの粉をなじませたコットンを使い、キャンバスに色を伸ばしていくように描いていきます。
白い部分を残すことにより、パステルシャインアートの特徴である「光」を表現することができます。
クルクルクル~と白い部分を残せば、雲を表現することもできます。
描き方のコツ
濃淡をつけると奥行きが出る
美しいグラデーションを簡単に表現できるのがパステルシャインアートの特徴です。グラデーションによる色の濃淡を使うことで、絵の奥行きや月明かりのような光を表現することができます。
色を混ぜると深みが出る
例えば空を青くぬるなら、明るい青+暗い青を混ぜることで色に深みを出すことができます。
色ムラが味わいになる
パステルシャインアートでは、色をきれいにぬりつぶす必要はありません。色のムラが自然な味わいとなり光を含んだ素敵な作品に仕上がります。
練り消しゴムで光や風を入れる
パステルで描いた後は、練り消しゴムを使い、絵の中に光や風を入れていきます。
コツは躊躇しないこと。
スーーーっと思い切きりよく気持ちよく、ねり消しゴムをすべらしましょう。
セロハンテープをはがす
絵が完成したら、周りのセロハンテープをはがしていきます。
セロハンテープといっしょに画用紙もバリバリとはがれていき、縁がギザギザになりますね。
このギザギザが和紙のようなあたたかな風合いになります。
不要な部分を切り取る
キャンバスの外の不要な画用紙を切り取ります。
定規をあてて、ビリビリ破っていきましょう。
あえて手で破ることで、自然なギザギザができ、作品の味わいになります。
アートフレームに入れたり、まっすぐに切りたい場合は、カッターナイフを使うといいでしょう。
日付とサインを入れて完成
最後に、日付とサインを入れて完成です。
アートフレームに入れると一層作品が引き立ちますね。
絵筆や水を使わずに、簡単な道具で、素敵な絵が描けるのがパステルアートの特徴です。
花・海・雪などの具体的な描き方は『10分で描けるセラピーアート入門』に詳しく紹介されています。
もちろん、私の教室でも丁寧にお教えいたします。
参考文献・おすすめの本
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