
木の象徴的な意味
生命力・成長・繁栄・人生・継承・永遠・循環・道・神聖
成長と繁栄の象徴
枝を伸ばしすくすくと大きく成長する木は、生命力と成長の象徴です。
たくさんの葉を茂らせ、花や実をつける様子は繁栄の象徴でもあります。
人生とライフサイクルの象徴
「新芽が出て→枝葉を伸ばし→花や実をつけ→枯れ葉を落とす」という木のサイクルは、「赤ちゃん→子ども→大人→老人」という人生のライフサイクルと重なります。
木と人のライフサイクルの物語では、一人の人生に寄り添ったりんごの木の姿を描いた絵本「おおきな木」(シェル・シルヴァスタイン作)が印象的です。
木の姿には人の心理状態が投影されやすく、臨床心理学では、描いた木から描き手の心理状態を読み解く「バウムテスト」という描画テストがあります。
継承・永遠・循環の象徴
木の一生は枯れ葉を落として終わりではありません。新しい季節には新芽が芽吹き、生命をつなぎます。
木と同じように、人も親から子、子から孫へと命や文化を継承していきます。
木は大きく分類すると、一年中葉を落とさない「常用樹」と、季節になったら葉を落とす「落葉樹」に分かれます。
常用樹は永遠、落葉樹は循環の象徴です。
木は天と地を結ぶ道の象徴
木は古来より神聖視され、神社や神域の御神木として崇敬されてきました。
大地に根をはり、天空へと枝をのばす大樹は、天と地を結ぶ道のシンボルになります。
童話「ジャックと豆の木」ではまさに天と地を結んでいますね。
漫画「進撃の巨人」でも木が道を表しているような描画があります。
また、北欧神話のユグドラシルのように、大きな木そのものが世界を支えているというモチーフもめずらしくありません。
木が登場する物語
旧約聖書「生命の樹(アダムとイブの知恵の実の樹)」
北欧神話「ユグドラシル(世界樹・宇宙樹)」
カバラ「セフィロトの樹(生命の樹)」
など