フェルメールの作品
フェルメールとは
ヨハネス・フェルメール(Johannes Vermeer)
1632~1675年/オランダ南部の故郷デルフトで活動
フェルメールの作品は日常生活を切り抜いた風俗画が多いです。しかしそこには日常のあわただしさはなく、すっきりと整理された寡黙な印象の作品が多いのが特徴です。
フェルメールの作品の多くは正確な透視図法(遠近法)で描かれています。
いくつかの作品には透視図法の消失点を決めるさいに針を指したと思われる穴(絵具の欠損)が確認されており、その正確さが見る者を惹きつける秩序を生み出しています。
秩序と印象
しかし、秩序を重んじるフェルメールも、空間的な正確さよりも目で感じる自然な印象を絵画で表現していることがあります。
フェルメールの代表作の一つである「牛乳を注ぐ女」を見てください。
よく見ると左下の机の形が五角形でいびつなことがわかります。空間の法則性を無視してでも表現したかったものがあったのでしょう。
フェルメールの色彩は、青・黄・赤・無彩色をメインに構成されていることが多いです。
イヤリングや人物の瞳などの曲面に映りこむ光や、背景の影の描き方など、光の表現にも優れた画家です。
フェルメールの主な作品
牛乳を注ぐ女(the_milkmaid)
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制作:1658-1660年
縦横:45.4×40.6cm
所蔵:アムステルダム、国立美術館
部屋の片隅で朝食の準備をする召使を描いた作品です。作品の右下、女性の足元にある四角い箱は当時のオランダで使われていたストーブ。実はもともとこの場所には、ストーブではなく洗濯かごが描かれていたと言われます。
真珠の耳飾りの少女(the_girl_with_the_pearl_earring)
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制作:1665-1666年
縦横:45×39cm
所蔵:デン・ハーグ、マウリッツハイス美術館
フェルメールの代表作の一つで「青いターバンの少女」「ターバンを巻いた少女」とも呼ばれます。また、モナリザのような口元のかすかなほほ笑みから「オランダのモナリザ」とも呼ばれます。
少女(portrait_of_a_young_woman)
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制作:1666-1667年
縦横:44.5×39cm
所蔵:ニューヨーク、メトロポリタン美術館
デルフトの眺望(view_of_delft)
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制作:1660-1661年
縦横:96.5×115.7cm
所蔵:デン・ハーグ、マウリッツハイス美術館
参考文献・おすすめの本
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